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安全なまちを目差して
「わんわんパトロール」


喜多見連合町会長
(当時)の永井秀雄さん

『ポンポコ新聞』
第15号より(2003.10)

 毎日いろいろな事件や事故のニュースがあふれていて、私達の住む
 喜多見も残念ながら例外ではありません。車上狙いやひったくり、
 侵入盗など、けっこう起きているそうです。

 2003年10月12日、次大夫堀公園で「わんわんパトロール」の結成式が
 行われました。防犯協会副会長で、喜多見連合町会長(取材当時)
 でもある永井秀雄さんのお話によれば、各町会で募集したところ約40組
 の申込みがあったそうです。面倒な手間は何もなく、いつものお散歩の時
 に飼い主が腕章をして、不審な人や危ない目にあっている人を見かけたら
 通報してもらうだけ、だそうです。

 喜多見出張所で受け付けています。ぜひ、あなたも、そしてあなたの
 ワンちゃんも隊員に応募してみてはいかがでしょうか。

 

多摩川の伏流水を
自然の力で浄化する
「砧浄水場」


世田谷区喜多見2-9-1
tel.3416-2175

『ポンポコ新聞』
第26号より(2006.9)
 
 毎日使う水道水。身近すぎて気付きませんでしたが、「多摩川水系の
 水道水は美味しいらしい」というウワサを聞き、その謎を探ってみました。

 砧浄水場は、杉並区・中野区・板橋区・豊島区など区部の北部に給水する
 ため昭和3年につくられた施設です。多摩川の伏流水(河川水が川底から
 地下に浸透した水)を原水として取り入れ、緩速ろ過という方法できれいに
 しています。

 緩速ろ過では、薬品を使わず、玉石・砂利(60cm)、砂(90cm)を敷き詰めた
 ろ過池で、微生物の働きを利用してゆっくりきれいにろ過します。敷地内に
 ある6つの大きな池が、このろ過池です。この方法が使えるのは、原水が
 きれいなお陰。鎌田にある砧下浄水所でもこの方法でろ過しています。

 多摩川に感謝しつつ、美味しい水を飲み続けたいものです。

 なお、砧下浄水所は大正12年につくられたもので、第1送水ポンプ所は
 当時建てられたまま。小窓や屋根上のとんがり帽子など、ちょっと素敵な
 雰囲気です。



被災地へ届けたい
カヤの木の仏像


世の苦しみを救う
といわれる救世観音

『ポンポコ新聞』
第46号より(2012.2)
 
 
 喜多見四丁目の慶元寺さんでは薬師堂建て替えのため、
 古くからあった樹を伐らなくてはなりませんでした。

 狛江市岩戸北に住む川手通弘さんは、次大夫堀公園に
 「慶元寺のカヤの木です」と置いてあったのを見て、
 木挽きの会に参加しはじめ、昨年夏、東日本大震災の
 被災地で仏像をほしいという人が多勢いることを知り、
 役に立てばと仏像を彫り始めました。作っているのは、
 救世観音と白衣観音、穏やかなお顔がどことなく川手さん
 に似ています。

 2011年11月23日に行われた手作り市に、福島県から喜多見
 に避難している被災者の方も来られ、「心の拠りどころにしたい」
 と持ち帰りました。制作目標は20体、慶元寺さんにも収める
 予定だそうです。長年喜多見を見守ってきたカヤの木が仏像に
 生まれ変わり、誰かの役に立つ、カヤの木自身もきっと喜んで
 いると思います。

  木挽きの会とは
 次大夫堀公園のボランティア「木挽きの会」は昔ながらの方法
 で丸太から材木を切り出し、園内にある古民家の修復材として
 活用しています。

 




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