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電車基地って
何してる所ですか?


喜多見電車基地


電車基地で準備を終え
成城始発のため出てきた
準急我孫子行


喜多見駅側から見て、
上空手前が基地へ入る線路
奥が出ていく線路




以下の写真提供:
小田急電鉄
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『ポンポコ新聞』
第69号より(2018.8)

 喜多見駅周辺で従業員らしき方々を見掛け、
 ず~っと気になっていた電車基地について、
 小田急電鉄株式会社CSR・広報部の山口暢一さん
 にお話を伺いました。

  5つの施設の集まり
 喜多見電車基地の施設としては、車両を留置する線路のほか、
 検車区、電車区、車掌区、電気システム管理所、工務区という
 5つの施設があります。小田急電鉄では、従業員の所属する職場を
 「区」「所」と呼ぶ場合があります。

  安全を守るために
 喜多見電車区、喜多見車掌区で、異常時を想定した列車非常停止
 訓練、旅客避難誘導訓練なども行っています。また列車衝突などの
 事故が発生することはほとんどなくなりましたが、係員が対応・復旧
 作業を経験する機会が少なくなったので、万が一、事故が発生しても
 対応できるよう教育・訓練を実施しています。

  喜多見に発電所が!
 実は、喜多見電車基地をはじめとする周辺施設の屋上や屋根部分
 約8400㎡のスペースを活用した「喜多見発電所」を2014年2月から
 稼働しています。世田谷区内で最大規模の太陽光発電所です。
 毎年60万kWh以上を発電し販売しています。

  中水を利用
 喜多見検車区では、車両洗浄による排水を有効利用するために、
 中水(雑用水、上水と下水の中間に位置することから中水と言います)
 設備を設けています。この設備によって浄化された中水は、車両洗浄
 や電車基地の上にある「きたみふれあい広場」のトイレの洗浄用として
 再利用しています。

  ところで・・・
 2018年3月のダイヤ改正で喜多見駅利用者にとっては以前より
 時間が掛かるようになったと聞きます。恐る恐る山口さんに伺いますと、
 「これが最終形ではなく来年再度ダイヤ改正する予定です」とのこと。
 また、小学生と保護者対象のイベントを喜多見電車基地で行うことが
 あるそうです。一般向けのイベントもあるといいなあとタヌキが呟いて
 いました。


 【 仕事内容 】

 1.検車区
 ドアやブレーキなどの日常的な車両の整備や検査、清掃を行う
 ところです。電車のトラブルが起きた時に対応が必要になるため、
 整備士は24時間体制、たとえば早番は、3時半ごろに起床し、
 始発電車が車庫から営業線へ出ていくための準備作業を行って
 います。

 2.電車区
 電車の運転士さんが出勤し、宿泊や休憩をするところです。
 運転士さんは出勤すると、基本的にその日は泊まり勤務になり、
 最終乗務地の駅または電車区で仮眠をとり、次の日は半日程度
 勤務した後、帰宅します。

 3.車掌区
 電車の扉の開閉や車内アナウンスなどを担当する車掌さんが
 勤務するところです。勤務形態は運転士と同じです。

 4.電気システム管理所
 変電所や架線、信号機や踏切、エレベーター、エスカレーターなど
 の点検や整備を担当しています。電車を安全かつ円滑に運行する
 ため、日勤だけでなく夜勤もあります。

 5.工務区
 線路の保守や点検、整備を担当しています。列車の運行間合で
 可能な作業については日中に行うものもありますが、レール交換
 や大型重機械を用いた作業は終電から初電までの深夜に実施
 します。


 【 喜多見電車基地 】

 1994年3月開設。面積は6万8300㎡、
 研修センター(動力車操縦者養成所)含め約7万1900㎡。
 車両の収容可能両数は約150両。

 




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