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国分寺崖線
『ポンポコ新聞』
第10号より(2002.8) |
野川の成城側の崖を「国分寺崖線」といいます。ここは世田谷区内の樹林、
草地の2割近くを占め、区内だけでも30ヶ所はあるという湧水地があります。
喜多見付近の主な湧水地は以下の3ヵ所です。野川の動植物のためにも
国分寺崖線を大切にしたいものです。
写真左/神明の森みつ池
毎年6月にゲンジボタルが見られます。
写真中央/喜多見不動堂
慶元寺の境外仏堂。湧水でできた滝があります。
かつては信者が水行していました。
写真右/成城3丁目緑地
旧林野庁宿舎裏の崖地です。
途中から湧水が湧き出している様子が見られます。
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喜多見はぜ~んぶ
「鳥獣保護区」
東京都
「H16鳥獣保護区等位置図」
東京都全体
世田谷鳥獣保護区
『ポンポコ新聞』
第21号より(2005.5) |
東京都環境局自然環境部計画課の方にお話を伺いました。
「世田谷鳥獣保護区は、1958年に国が砧禁猟区として設定したのが始まりで、
69年から都設の鳥獣保護区となっています。89年の調査では、28科84種の鳥
が確認されました。23区内であれだけ緑が豊かで河川(野川・仙川・丸子川)が
流れていて、自然がまとまってあり、静かで、鳥の生息に適しているところは
ありません。そこで、捕獲を禁止し、多様な鳥獣の生息環境を保全・管理・整備
することによって、鳥獣の保護繁殖を図るために指定しました」
野鳥の種類が多い理由として考えられることは、この辺りの地形が、東部から
西部に向かって、台地、崖地、低地、多摩川とつらなり、変化に富んでいること、
また、これらの地形に、林地、草地、水辺地など多様な自然的環境があるためで、
その結果、山地、草地、水辺の鳥といった具合に、多くの種類が見られるのです。
生態系を考えれば、昆虫類の存在も大切です。神明の森みつ池は233種、
多摩川は196種、氷川神社は193種が記録されています。昆虫の種類が多い
ということは、種によって様々な生活様式を有する昆虫類の生息を可能にしている
植生や土壌といった環境因子が存在するということです。
しかし1964年の東京オリンピックを境に東名高速、環状八号線などの幹線道路が
縦横に通るようになるとともに、都市化の波が放心円状に広がり、動物相もこの
時期を境に単調なものとなり、種類が減少してきました。動物達にとってかろうじて
残された、この貴重な環境を守っていきたいものです。
世田谷鳥獣保護区
面積:1920ha、存続期間:1989.7.1~2009.6.30
参考資料:
東京都『平成16年度鳥獣保護区等位置図』2004、
世田谷区『世田谷区みどりの環境センサス(動物)調査報告書』1992、
同『世田谷区自然環境保護計画』1984
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きたみ発見マップ
[動植物編]
区民まつりで情報募集
『ポンポコ新聞』
第43号より(2011.4) |
区民まつりで募集
2010年11月3日、喜多見区民まつりの会場で、「きたみ発見マップをつくろう!」
と大きな地図にシールを貼っていただきました。
・タヌキを見た ・鳥の声を聞いた(見た) ・虫の音を聞いた(見た)
・魚を採った(見た) ・昆虫類を見た ・お気に入りの木、並木
・お気に入りの畑、緑地 ・お気に入りの花、珍しい花
情報最多はタヌキ!
地図に書ききれないほどの情報が集まりましたが、情報数が最も多かったのは
タヌキでした。あちこちで目撃されているということは、喜多見だけで数家族い
そうです。珍しいところでは、ゲンジボタル、サワガニ、ウサギ、ハクビシンなどの
情報も寄せられました。
動植物の輪
皆さんが見たり聞いたりしている動植物が特に集中している場所は、野川の
雁追橋~喜多見大橋(多摩堤通り)~次大夫堀公園~五丁目子どもの遊び場
~竹山市民緑地~慶元寺~氷川神社です。それに、七丁目の庚申塚~ケヤキ
並木~滝下橋緑道のルートを加えると大きな輪になっていることが分かりました。
もしかしたらお散歩コース?
動物の輪と、水辺や樹木、畑などの緑の輪とが重なっているのと同時に、これって、
もしかしたら皆のお散歩コースなのかもしれません。動物達が暮らしやすい町は
私達にとっても楽しい町、この環境を大切にしていきたいと改めて思ったポンポコ
でした。
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