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喜多見5丁目宝寿院近く
香取家に
たぬきが出没!


(写真は香取さん提供)

『ポンポコ新聞』
第11号より(2002.10)

 私達の会の名前が「ポンポコ」になったのは、
 野川でタヌキを見たという話を聞いたから。
 なかなか会えずにいましたが、
 編集部に「家に毎日タヌキが来ます」と電話が入り、
 念願のタヌキに会うことができました!

  玄関前にケモノが・・
 7月のとある夜、香取明美さんが帰宅したところ、
 玄関前にネコともイヌとも違うケモノがいるのを発見。
 よく見ると、なんとそれはタヌキでした。どうやら
 庭に置いてあるネコ用の餌を失敬しに来たようなのです。
 母1匹と子ダヌキ3匹は、毎晩どこからともなくやってきて、
 朝になるとどこへともなく出掛けて行くようになりました。

  神戸屋のパン
 このタヌキたち、食パンも結構好きなようです。
 でもなぜか近所の人が持って来てくれる
 神戸屋のパンしか食べません。

  子ダヌキの病気
 8月、子ダヌキ1匹が病気になり、
 昼間のお出掛けに連れて行ってもらえず
 香取さんの家で留守番するようになりました。
 すると、弱った子ダヌキを狙って沢山のカラスが
 集まるようになってしまいました。
 香取家では子ダヌキを守るため、カサをかぶせてやったり、
 棒でカラスを追い払ったり。
 見るに見かねた頼子さんが、タオルをかぶせて
 何とか捕まえ、川崎市にあるという野生動物を治療
 してくれる獣医さんのところへ連れて行くことにしました。
 皮膚病だったそうで、もらった薬を毎日餌に混ぜて
 やったところ、2週間ほどですっかり元気になり、
 また家族で出掛けられるようになりました。

  その後
 9月半ばくらいまでは毎日来ていたようです。
 その後も夜、時々庭で物音がするので、
 もしかしたらまだやってきているのかもしれません。

 余談ですが、改めてお話を伺いに行った日、
 頼子さん(81才)は何と柿の木の上!
 毎年秋に柿の木に登って実を取るのが
 頼子さんの役目だとか。
 応対してくれた英子さんと娘の明美さんは
 「こっちの方がニュースになりそうよねえ」
 とみんなで大笑いしました。
 こんな楽しいお宅だからタヌキが通いたくなって
 しまったのかもしれませんね。



やっぱり喜多見の町に
よく似合う「タヌキ情報」

歩道を走るタヌキさん

犬小屋に入ったタヌキさん
ちょこっと出ているのが
タヌキのお尻

『ポンポコ新聞』
第20号より(2005.2)

 2005年1月8日、喜多見4丁目で「タヌキ!タヌキ!」
 と声をあげる親子に出くわしました。

 タヌキの後をず~っと追いかけて行ってみると、
 林の中を抜け、道路を渡り、歩道を走り、また道路を渡って、
 ある家の犬小屋へ入り、何かを食べ始めました。
 犬小屋の上にはネコが「いつものことよ」という感じで
 驚く様子もなく平然としています。
 その家の雰囲気は、以前タヌキに会った時の家の雰囲気と
 どことなく似ていて、心優しい人が住んでいるんだろうなあ
 と思わせるような家でした。

 追いかけて行く途中、タヌキは何度も車の前に飛び出して
 車に轢かれそうになりました。実は最近、
 喜多見で交通事故に遭ったタヌキの話をよく聞きます。
 彼らもお年寄りや子どもと同じ交通弱者と考えれば、
 車は住宅地では速度を落として走るのが正解ですよね。

 タヌキの行動を見ていると、ひょっとしたら、
 タヌキが暮らしやすい町は人も暮らしやすい町なのかも
 しれないとしみじみ思いました。

 

遠くから静かに見守りましょう
「野川のタヌキ」


喜多見ポンポコ会議の
「ポンポコ」は
野川のタヌキから付けました

『ポンポコ新聞』
第63号より(2016.5)
 
 最近また野川で目撃情報を聞くようになりました。

 でもなぜか「かわいそう」という声をよく聞きます。
 元気が無さそうに見えてもタヌキは夜行性なので
 昼間はウトウトしているだけかもしれません。
 水辺も好きで泳ぐこともでき、魚もカエルも昆虫も食べます。
 きっと居心地がいいから、そこにいるのです。
 親が居なくて子どもだけでも、
 ある程度成長していれば外敵に襲われる心配もありません。

 タヌキのためには今の環境を維持してあげることが
 一番大切です。

 

NHKダーウィンが来た!
「野川のタヌキ」


成城三丁目緑地の湧水が出る吐口
(写真提供:原田欣典さん)

『ポンポコ新聞』
第73号より(2020.8)

 2020年6月14日(日)放送のNHK「ダーウィンが来た!」
 を見ているとポンポコでお世話になっている
 原田欣典さんが自転車に乗って登場。

 「用事があってここを通ったらタヌキがパッと出たんですよ」
 と説明しタヌキの映像が流れました。

 野鳥ボランティアの原田さんは野川でも定期的に
 野鳥観察をされていて、タヌキは親子で4~5匹いるもの
 や、夫婦ものなどを目撃するそうです。

 野川はタヌキにとっても住み心地が良いようです。

 




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