期待の星です
池田隼人さん
無人スタンド前で
採れたての長ネギと
『ポンポコ新聞』
第76号より(2022.4)
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喜多見三丁目、喜多見小学校前を流れる湧水路沿いに野菜の
無人スタンドがある池田鏡一さんは江戸時代から続くといわれる
農家です。息子の隼人さんが頑張っていると聞き、訪ねました。
都市農業の意義を確信
父・鏡一さんの話では幼稚園の頃から跡を継ぐと言っていたそうですが、
隼人さんがはっきりと意識したのは中学生の頃。相続や道路計画で
大きな畑や土の道が無くなり風景が変わっていくのを見て疑問を
感じていました。
東京農大一高へ進学し、東京農業大学で国の制度を勉強して、
消費者に近い東京だからこそ輸送コストもかからず新鮮な野菜を
提供できる利点があること、景観、温暖化、治水など、都市農業の
意義を確信しました。
そして大学卒業後、3年前からお父さんを手伝うようになりました。
隼人さんは、農地を増やすのが難しくてもせめて減らさないように、
生産緑地の登録要件を緩和するとか、都市計画を見直すとか、
国の制度を変えられないか、事業者の立場から何かできないか
と考えています。
芸人としても都市農業をPR
また、多くの人にメディアを通して都市農業の意義を知ってほしい
と考え、大学卒業後に吉本興業のNSC(吉本総合芸能学院)
で学び、昨年7月からソニーに所属して、お笑いコンビ「すこぶる」
としても活動しています。
昨年12月に放送されたテレビ東京「モヤモヤさまぁ~ず2」では、
池田農園を訪れたさまぁ~ず(大竹一樹さん・三村マサカズさん)と
田中瞳アナウンサーの前でネタを披露しました。
子ども達や地域の人たちと
地元喜多見では、喜多見中学校で大蔵大根を作る講師や、
喜多見小学校でオンライン授業もしています。
「なるべく農薬を使わずに安心して食べられるものを作るよう
心がけています。それにお客さんと直接話す機会も多いので、
お客さんのニーズに合ったものを作るようにしています。野菜の
栽培方法には様々なものがありますが、父の栽培方法を学んで、
なるべくその栽培方法を受け継いでいきたいと考えています。」
隼人さんは現在25歳。今後の活躍に期待が膨らみます。
ライブ予定&チケット
Twitter: @HayabusamandaYo
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