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喜多見商店街の和菓子屋さん
「菊ヶ瀬」


世田谷区喜多見8-15-31
電話.3415-1363
水曜休

『ポンポコ新聞』
第73号より(2020.8)

 店主の高橋克茂さんは昭和38年に中野でお店を始め、
 昭和42年に喜多見に移転して50年以上になります。
 和菓子協会の推薦で毎年11月3日には
 明治神宮に和菓子を献上しています。

 看板商品の「栗最中」は大納言餡の中に大きな栗が
 入っていて素朴な味が人気です。
 夏のお薦めは、「麩まんじゅう」、冷凍して
 アイスクリーム感覚で食べる「生クリームどら焼」など。
 ほかに、お赤飯も美味しくてお薦めです。

 店頭でお話を聞いていると中から「ドシンドシン」と音がします。
 「びっくりされますよね。石臼でお餅をついているんです。
 お餅、大福、お団子、柔らかくてとっても美味しいですよ。
 添加物を使ってないから早く食べないと
 固くなってしまうんですけどね」

 やりがいは「地域の方が注文してくださり、
 美味しかったと言ってくださることです」
 私もさっそく家に帰り冷凍した生クリームどら焼を
 食べてみたところ、とっても美味しくて、
 緑茶との相性もよく、疲れが飛んでいくようでした。

 

国産素材にこだわる
御菓子司
「心庵 梅むら」


喜多見銘菓 アボヘボ

どら焼は「大納言」
「梅」「栗」の3種類

世田谷区喜多見9-13-12
電話.3480-3575
月曜休

『ポンポコ新聞』
第74号より(2021.4)

 
 昭和47年に喜多見で創業し、来年で50年、
 平成7年からは幡ヶ谷にも店を出し、
 現在はそちらで製造しています。

 初代が各所で修行した経験から、
 自分で店を出すなら「国産の素材」「無添加」の
 美味しいものを食べてほしいというのが
 当初からのこだわりです。

 二代目の平野明洋さんにお話を伺った際、
 アボヘボにも使われている長野県産の胡桃を
 試食させていただくと、
 スーパーなどで売っているものと全く違いました。

 どのお菓子も国産素材で
 丁寧に作られていることが分かる優しい味。
 特に違いが分かるのは、
 どら焼や栗最中に入っている栗、
 茨城県笠間産の栗を自店で蜜漬けしています。

 4月上旬から「柏餅」、「鯉のぼり」。
 「柏餅」は、京都の白みそを使った味噌餡、
 千葉県産のヨモギを使った草餅の粒あん、
 朝9時から8時間かけて作るこしあん(補足参照)、
 の3種類です。

 4月下旬から5月5日は「外郎ちまき」、
 5月下旬から「あゆ」、
 夏は「くず桜」、
 秋は「栗蒸し羊羹」
 ・・・ようやく見つけた本物の味、
 季節ごとの楽しみも増えました。

 補足
 朝生菓子は、朝6時ごろから作り始め、
 製餡作業は、朝生のあとの9時頃から作ります。
 作業時間は、こしあんで8時間ほど、
 粒あんで6時間ほど、だそうです。

 

日本一小さいようほうえん
「生はちみつ直売」


ミツバチの巣箱

『ポンポコ新聞』
第79号より(2023.9)
 
 喜多見7丁目の中通沿いで「生はちみつ直売」
 の看板を見かけ、養蜂園の梅村眞樹子さんに
 お話を伺いました。

 梅村さんは、養蜂家の先生に見に来てもらい、
 また、このあたりは緑が多く蜜源が十分だと
 思い切って2022年2月末からこの場所で
 養蜂を始めました。

 蜜源は主に多摩川や野川と予測していましたが
 「うちの子たちを近所のお宅や公園で見かけたり、
 近所の方から来てるよと言われたりすることもある」
 そうで、現在、森林総合研究所の先生に
 今年の採蜜分に含まれる花粉の植物種の解析を
 お願いしています。

 梅村さん
 「蜂たちがとにかくかわいい!
 蜂は頭がいい、賢い、謙虚で実直。
 蜂たちを見ていると、
 ひたむき過ぎて涙が出ちゃうんです。
 養蜂の仕事で一番嫌なのが採蜜です。
 悪いなぁと思いながら毎回半分くらい
 はちみつを分けてもらうんです。
 だから養蜂家には向いていません」

 ミツバチ愛に溢れた梅村さん、
 はちみつ大事にいただきますね。

 




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