1.開催趣旨


 3回連続ワークショップ 「みんなで『外環』を考えてみよう!」

 日本の公共事業は、計画の構想段階における手続きが未だ
 確立されていない状況にあり、国土交通省はその反省から
 Public Involvement(PI、市民参画)の導入を検討し、外環は、
 広域的な幹線道路計画にPIを導入する日本初の試みとなって
 います。
 PIの本来の意味は、沿線住民など直接的にプロジェクトに
 かかわる住民に限らず、広く一般市民や関連する行政組織など、
 何らかの利害がかかわる全ての関係主体に、計画や施設整備に
 ついて関心を持たせ、認知させ、コミュニケーションを通じて、
 計画主体が事前に発見し得なかった計画条件を見い出すことにあり、
 より質の高い交通計画を目指すものです。
 しかし、外環で現在行われているPIは、これまで以上に必要性や
 効果を宣伝し、必要性からPI方式で話し合うと言いながら地下案
 を示し、出された意見は単に聞き置くだけとなっています。計画地
 周辺住民や広域の関係者の声をどのように聞き、どのように反映
 させるのか見えてきません。
 そこで私達は、私達なりの参画方法を探り、実際に行ってみること
 にしました。方法は、参加者相互の意見交換によって多様な視点を
 共有化し、協働作業を通じて創造的な解決を目指すワークショップ
 という手法が良いと考え、2002年10月~11月に3回連続ワークショップ
 「みんなで『外環』を考えてみよう!」を実施しました。


 2.概要
 
 第1回 地域の視点から考える/2002.10.6実施

 グループごとに喜多見の「環境マップ」を作り、一つの地図にまとめて、
 外環の計画線を載せ、地域としてのメリット・デメリットを出し合いました。
 地域住民が大切に思っている場所は、自然の豊かさや歴史の流れを
 感じさせる、未整備とされている地域に多いようです。外環については、
 インターチェンジをつくれば、便利になる一方で、車の出入りによる自動車
 公害が発生します。東名高速とのジャンクションは必須のものですから、
 インターチェンジの有無にかかわらず、地下水への影響や、大気汚染、
 騒音などが心配されています。

     
 環境マップに外環の計画線を載せてみる



 第2回 広域の視点から考える/2002.11.9実施

 もしも自分が国土交通大臣や東京都知事の立場だったらどのような人の
 話を聞かなくてはいけないか出し合い、それぞれの現状と未来をイメージ
 してみました。計画沿線住民が著しく悪影響を受ける一方で、
 大気汚染被害者はいうまでもなく、一般に、外環ができると好影響を受ける
 と思われる物流会社、トラックドライバー、環八沿道住民にとっても、
 実は好影響はほとんどない、という結果になりました。

     
      関係者の現状と未来を報告する



 第3回 みんなで考えてみよう/2002.11.24実施

 島津康男さん(環境アセスメント学会会長)の協力を得て、
 PI協議会議事録やワークショップ1~2回目の結果をもとに設問表を作り
 「住民参加投票ゲーム」を行ないました。

     
    島津先生からゲームの趣旨と方法を聞く


 3.結果
 
 「住民参加投票ゲーム」結果

 右の具体的・地域的な設問から順に抽象的・広域的な設問について
 投票していきます。投票結果を1000点満点に換算した最終的な集計結果
 は以下のとおりです。外環は東京の交通に本当に役立つ道路なのか、
 から考えようというあたりに関心が高いことがわかりました。

 

 




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