やっぱり江戸氏につながった
諏訪神社と御嶽神社
奥が諏訪神社、
右手前が御嶽神社
『ポンポコ新聞』
第71号より(2019.8)
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喜多見三丁目に、樹木に囲まれてひっそりとたたずむ神社があります。
諏訪神社は、室町時代、江戸氏が館の鬼門除けとして信州諏訪社
を勧進したのが始まりで、後に、江戸氏の支族香取和泉忠興が同氏
の館内にあった氏神香取神社を合祀し、明治7年頃に香取稲荷をも
合祀して、現在は香取政雄さんが後を継いでおられます。
子ども好きの神として知られ、子どもが麻疹にかかると
軽くすむようにと願をかける習わしがあったそうです。
(参考:香取さんと同族の故・廣田一義さんの手書きメモ)
境内の右手前にある小さな社は御嶽神社。
香取さんは御嶽講の喜多見東部支部の講元で、毎年8月に
武蔵御嶽神社へ行き御札をもらい、1月には武蔵御嶽神社から
御師が来て1軒1軒回り拝んで行かれるそうです。
ところで、武蔵御嶽神社の境内に畠山重忠の騎馬像が立って
います。畠山氏は江戸氏と同族、源氏と平家の争いでも
畠山重忠と江戸重長は行動を共にしています。
どちらも江戸氏につながりました。
この御嶽神社の関係で、数年前まで無人スタンドで狼の絵の付いた
「大口真神」の御札を見かけたのですが、今はまったく無いようです。
御嶽講の各家では持っているそうなので、貼ってある風景をまた
見たいなあと思うのは、私だけでしょうか。
撮影は、2005年11月(左上)、2006年1月(右上)、2012年7月(左下)
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